期待に胸膨らませついでに股間もふくらませ風俗に来たはいいけどけっこう待たされた場合の過ごし方に戸惑ったご経験をお持ちの同志諸兄も多いかと存じます。
これが贅を尽くした高級ソープのラグジュアリーな待合室で、座り心地の良いソファーでドリンクサービスを楽しみながら、大画面の液晶テレビを眺めつつ時間をつぶすのであれば特に問題ないでしょうが、そう頻繁に行ける場所でもございません。
小生が、最も頻繁に風俗に勤しんでいた平成初期
箱ヘルやマンヘルや性感に行くと、待合室といえば男数人で埋まってしまうクソ狭いものであり、「芸能」「大衆」「実話」の名がつくオヤジ週刊誌(表紙にマジックインキで店名が殴り書きされている。そして手垢でボロボロになっているw)が何冊も無造作に積まれ、それに混じって比較的小綺麗なナイタイマガジンやシティプレスが数冊あったりして、男だけの空間をひときわむさ苦しく彩っておりまた
野郎の喫煙が当たり前だった時代であり、灰皿は吸い殻の山
消防法改定前夜であり、床には無数の焦げあとも
ただでさえ換気の悪い室内はヤニ臭が充満していました
ほぼ間違いなく同志同士言葉はおろか視線を交わすことさえ遠慮がちであり、まさに暗黙のルールが守られていましたが、ごく稀に明るくてフランクな(というかKYかつ浮わついた)同志が紛れていて
「皆さんよく来るんですか?私は初めて来たんですよ」だとか
「〇〇ちゃんかわいいから指名しちゃったよぉ。おにいさんはフリーなの?」などと
なれなれしく話しかけてくるので、内心うっとおしいなあ、ナニがおにいさんだなどとうざったく思いつつ、まあこの御仁にすれば悪気があってのことでもないんだし、仕方なく小声で「ええ」とか「まあ」と対応したものでございます。
上記のような例外を除き、えてして風俗の待合室は重い空気のもと不気味な沈黙を強いられた男たちの出撃拠点としての機能を果たすのでございます。
ガンガン響く有線の洋楽が空しく思えるほど…
そんな待合室の空気を一変させる瞬間がございます。
それは、同志諸兄御周知の如く、隣接する通路から頻繁に聞こえるカワイイ声
「お客様お帰りで~す」
「シャワー入りま~す」
「こんにちは~あら~また来てくれてうれし~💜」
「ありがとう(ちゅっ)💕また来てね💕バイバ~イ」
そうです、一枚の薄いカーテンの向こうにある天国を「事前に」感じる瞬間、男たちの五感は研ぎ澄まされ、中にはカーテンに肉薄して覗いてはスタッフ氏に注意される猛者もw
一度など、某箱ヘルの待合室にて、どうした間違えか通路が丸見えになったことがあり、同志一同一斉に首を伸ばして食い入るように嬢の後ろ姿を追尾したものでございます
バスタオル一枚に身をくるんだ後ろ姿
華奢な両肩と素足が眩しかった
ちなみに、別店では、玄関で受付中に全裸の同志が廊下を横切り萎えたこともございました
上記のような、甲乙アクシデントでもないかぎり、天国へ逝けるか、はたまた地雷という名の地獄に墜ちるか、さながら閻魔大王の裁きを待つ亡者の溜まり場として、古今東西の待合室は悠久の歴史に生き続けるのでございます
まあ最近は、小生も含めて誰もが携帯端末をいじっていれば格好の時間潰しができる便利な時代になり、それほど退屈したり気まずい空気を我慢しなくても良くなったのは歓迎すべきだと思います
あ、そういえばそろそろネタ切れ
どうしたらよかろうか?